Background

背景

「資産運用を、もっと透明に」を掲げる金融企業、IFA Leadingの行動指針開発プロジェクト。
IFA Leadingが大切にするVMVを社内に浸透させ、組織としてのカルチャー形成を促進することを目的に、IFA Leadingのチームと共同で行動指針「IFAL STANDARD」を開発しました。

ブランドの思想を外部へ伝えるだけでなく、社員一人ひとりの日々の判断や行動に落とし込むための基準として、言葉とビジュアルの両面から設計を行っています。
COYOTEでは、言葉から紡ぎ出されたビジュアルをもとに、Webサイトへの展開、社内ポスター、社員に配布される行動指針カードなどの制作を担当しました。

 

Concept

コンセプト

目指したのは、理念を掲げるだけで終わらせず、日々の行動へとつなげること。金融という信頼が求められる領域において、ブランドの価値は外向きの見え方だけではなく、組織の内側にある姿勢や判断基準によって育まれます。
IFAL STANDARDは、IFA Leadingが掲げる「透明性」や「人に向き合う姿勢」を、社員一人ひとりが共有し、実践していくための行動指針です。
言葉として定義された価値観を、視覚的にも記憶に残るかたちへ変換することで、組織の中で自然に参照され、カルチャーとして根付いていくことを目指しました。

IFAL_行動指針

 

Design

デザイン

デザインでは、行動指針の言葉から紡ぎ出されたビジュアルを軸に、社内外のタッチポイントへ展開しました。
Webサイトでは、IFAL STANDARDの考え方がブランドの一部として伝わるよう、IFA Leading本体のトーンを保ちながら、行動指針の内容を視覚的に整理。情報として読むだけではなく、ブランドの姿勢として受け取れる構成を目指しています。
社内ポスターは、日常的に目に触れる場所で行動指針を思い出せるよう、言葉とビジュアルの関係性を重視して設計。社員に配布される行動指針カードでは、携帯しやすく、必要なときに立ち返れるツールとしての実用性と同時に、誇りを持てる“モノとしての存在感/価値”も意識し、設計しました。

Credit

Client:IFA Leading inc.
Art Direction & Graphic Design: Shiora Naito(KIBA LLC.)
Copywriter: Moe Ishizawa
Graphic Designer: Yurika Omoto(COYOTE)
Illustrator: Asuka Eo
Motion Designer: Shiora Naito(KIBA LLC.)

Background

背景

サントリーが展開するロンドン・ドライジン「BEEFEATER」のパンフレットおよびポスターデザインプロジェクト。
ブランドの歴史や製法、使用されるボタニカル、ラインアップごとの特徴を、店頭や販促の場で分かりやすく伝えるためのコミュニケーションツールとして制作しました。
BEEFEATERが持つロンドンドライジンとしての王道感に加え、BEEFEATER 24やBEEFEATER PINK STRAWBERRYなど、それぞれ異なる個性を持つプロダクトの魅力をどう視覚的に整理し、印象的に届けるかがクリエイティブのテーマとなりました。

Concept

コンセプト

目指したのは、世界的トップブランドであるBEEFEATERらしい、力強いブランドイメージを保ちながら、各プロダクトの味わいや楽しみ方が直感的に伝わる販促デザインです。
ジンの原料となるボタニカルやフルーツ、カクテルのイメージを視覚的に取り入れることで、製品情報を単に説明するのではなく、飲用シーンやフレーバー、味わいの広がりまで想像できるビジュアルコミュニケーションを目指しました。
ブランドカラーである赤を軸に、BEEFEATER PINK STRAWBERRYの華やかさや、BEEFEATER 24の上質感など、ラインアップごとの違いを明快に見せながら、全体として一貫したブランドトーンに整えています。

BEEFEATER_パンフレット

Design

デザイン

パンフレットでは、ブランドの歴史や製法、ボタニカル、ラインアップ紹介、カクテルレシピなど、情報量の多い内容を整理しながら、読みやすく展開しました。
赤を基調としたBEEFEATERらしい強いビジュアルアイデンティティを活かしつつ、果実やボタニカルのイメージを組み合わせることで、ブランドの持つクラシックな印象に、フレッシュで親しみやすい表情を加えています。
商品紹介ページでは、各プロダクトのカラーや特徴が一目で伝わるように構成。BEEFEATER、BEEFEATER 24、BEEFEATER PINK STRAWBERRYそれぞれの個性を引き立てながら、シリーズとしての統一感も保てるよう設計しました。

BEEFEATER_パンフレット

販促ポスターでは、店頭や掲出環境で視線を引くことを重視し、商品とカクテルシーンを大きく見せる構成を採用。PINKとDRYの対比が直感的に伝わるよう、色面やタイポグラフィを大胆に使い、飲み方や味わいの違いが印象に残るビジュアルを設計しました。
BEEFEATERの持つ王道感と、現代的でカジュアルな楽しみ方。その両方を販促ツールとして分かりやすく届けることを目指しています。

BEEFEATER_ポスター

Credit

Client:Suntory Holdings Limited
Director:Shogo Otani(301 INC.
Art Direction:Yu Miyazaki(MY HEAD LLC.
Design:Yurika Omoto(COYOTE)

Background

背景

株式会社meetmeのコーポレートブランディングプロジェクト。COYOTEでは、インナーブランディング(MVVの言語化等)やCI設計をはじめ、各種販促物へ展開するためのブランドアセット開発を担当しました。
meetmeが向き合うのは、生命や教育、食、地域社会といった複数の領域が交差する事業です。その活動を表面的な印象だけで捉えるのではなく、まずは業界を取り巻く事業構造や社会的背景を整理し、企業が担う役割と存在意義を明らかにすることからプロジェクトを始めました。
事業の根底にあるのは、「生」だけを語るのではなく、その先にある「死」にも蓋をせず、正面から向き合う姿勢です。
真面目に、真摯に活動しているからこそ、扱いにくいテーマを曖昧にせず、きちんと言葉にしていく。その姿勢を企業の指針として整理し、ブランドとして可視化することが本プロジェクトのテーマとなりました。

meetme_ドキュメント
meetme_MVV

Concept

コンセプト

生と死のあいだにあるものを、言葉にする。

 

meetmeの事業を整理するなかで浮かび上がったのは、生命と教育、自然と社会、生産と消費といった、異なる領域をつなぐ役割でした。
そこで、「死」「生」「血肉」といった言葉を起点に、企業が社会のなかで果たす意味や、事業を通して伝えていくべき価値を整理。目の前の活動だけでなく、その背景にある循環や関係性まで見つめるためのブランド指針を設計しました。
センシティブなテーマだからこそ、言葉を強く打ち出すだけではなく、誠実に扱うこと。過度に感情的な表現へ寄せるのでも、無機質に遠ざけるのでもなく、自分たちの姿勢として丁寧に語れる状態を目指しました。
MVVは、日々の判断や活動を支える実践的な軸であると同時に、meetmeが何に向き合い、どこへ進もうとしているのかを、社内外へ伝えるための基盤として設計しています。

meetme_ロゴ説明
meetme_ロゴ構造
meetme_ロゴ

Design

デザイン

コーポレートアイデンティティでは、企業名の頭文字である「M」を基点に、meetmeの姿勢と活動のあり方を象徴するシンボルを設計しました。骨格としたのは、歩みや気づきを足がかりに、葛藤や悩み、気づきやひらめき、解決を表す「・・・!」という構造です。
連続する点は、日々の活動のなかで積み重ねられる経験や葛藤、自分自身と向き合うさまを表し、最後の感嘆符は、それらを次の行動へと変えていく意思を示しています。その骨格を「M」の形へと組み込み、企業の名前と哲学が一体となるシンボルへと落とし込みました。
事業が生命や死といったセンシティブな領域に関わることから、造形は感情的、装飾的な表現に寄せず、構造的かつ図形的な手続きを踏んでいます。一定の秩序を持たせることで、企業としての冷静さと誠実さを担保しながら、その内側にある強い意志を表現しました。

meetme_カラーパレット

ブランドカラーには、自然や社会とのつながりを想起させる、ナチュラルなオレンジ、赤、緑を採用しています。血や生命を思わせる赤、土や温度を感じさせるオレンジ、自然を象徴する緑。それぞれの色を穏やかなトーンに整えることで、事業内容を直接的に示しすぎることなく、meetmeの社会性や哲学を内包するカラーパレットとしました。
また、ロゴの骨格となった「・・・!」は、パターンや拡張アセットとしても展開。「・・・!」の配置や反復によって、名刺や資料、販促物など、さまざまなタッチポイントへ柔軟に応用できる仕組みを構築しています。

単一のロゴにブランドの役割を集約するのではなく、言葉、色、図形が相互に作用しながら、接点ごとにmeetmeらしさを生み出していく。今後の活動や事業の広がりにも対応できる、拡張性を持ったブランドの基本アセットを開発しました。

meetme_エクスパンション
meetme_パターン
meetme_ガイドライン

Credit

Client:meetme Co., Ltd.
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Junki Takizawa、Myu Aoki(COYOTE)

Background

背景

物流コンサルティング会社CAPESの新たな拠点「余余(YOYO)」の空間ディレクション、ブランドアイデンティティ、PRツール制作を含む包括的なブランディングプロジェクト。
本プロジェクトは、CAPES社の移転をきっかけに始まりました。一般的なオフィスではなく、ブティックやサロン、コミュニティスペースのような機能に加え、ショップと自社オフィス機能を複合的に持つ、新しい拠点をつくりたいという構想が出発点です。
神泉からほど近い場所にある古民家との出会いをきっかけに、その場所が持つ“隠れ家”のようなキャラクターを活かしながら、物流とデザインが交差する文化拠点としての空間づくりを計画しました。
COYOTEでは、企画段階からプロジェクトに参画し、空間プロディース、ブランドアイデンティティ、サイン、コンセプトポスター、ショップカードなど、場の体験全体を形づくるクリエイティブを担当しました。

yoyo_リノベーション前の空間

Concept

コンセプト

名称は、CAPES社との対話を重ねる中で浮かび上がった「余余(YOYO)」。

 

定量や効率といったことが重視される物流の世界に、あえて余白を挿入すること。そこから新しい視点や活動、そして“何か”が生まれていくこと。そんな定性的で曖昧な価値を受け止める場所として、「余余」という名称及びコンセプトが生まれました。
物流とデザインが出会い、ショップ、ギャラリー、イベント、コミュニティ、オフィスなど、さまざまなプログラムが重なっていく文化の交差点。明確な用途に閉じるのではなく、余白があるからこそ新しい使い方が生まれる場所を目指しています。

Design

デザイン

ブランドアイデンティティは、物流を象徴するグリッドと、「余余」が持つ曖昧さや余白の感覚を掛け合わせて設計しました。
整然としたグリッドに対し、そこから少しはみ出す不安定なエッジを加えることで、物流の構造性と、デザインや文化が持つ予測できなさ=ある種の曖昧さの両方を表現しています。また、建物の長手断面を参照したプロポーションのシルエットを取り入れることで、この場所そのものに根ざしたアイデンティティを構築しました。
このアイデンティティをもとに、看板、施設内サイン、コンセプトポスター、ショップカードなどへ展開。グラフィックだけで完結するのではなく、実際に訪れた人が空間の中で体験できるフィジカルなブランド接点として落とし込みました。

yoyo_コンセプトポスター

空間づくりでは、神泉エリアではあまり目にすることのない古民家の個性を活かしながら、多様なプログラムを受け止める“空の箱”をつくることを重視しました。過度に作り込みすぎるのではなく、解体や撤去を中心とした引き算の操作を行い、一部の廃材も活用しながら、白い壁を挿入するシンプルな操作をしています。
古民家特有の風合い・深い色調と、新たに挿入された白い壁のコントラストによって、かつてこの場所に流れていた営みと、これから始まるさまざまな活動が重なり合う空間を目指しました。
1階の展示棚には物流コンテナを使用。ギャラリーとしての機能を持たせながら、イベントやフェス出展など、CAPES社のさまざまな活動へ転用できるフレキシブルな設計としました。物流ブランドとしてのイメージを増強しながら、プログラムに応じて変化できる余白ある空間を構築しています。

yoyo_空間デザイン
yoyo_空間デザイン
yoyo_CAPESメンバー

Credit

Client:CAPES Inc.
Project Management & Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Graphic Design:Junki Takizawa, Yurika Omoto(COYOTE)
Architectural Design:Ryota Arai(ROOVICE Inc.)
Construction:ROOVICE Inc.
Photography:Gyo Terauchi

Background

背景

札幌・4PLAの地下1階飲食エリアに向けたポスターデザインプロジェクト。地下飲食街には、フロアマップのような最低限の案内は用意されていたものの、実際にどのような食べ物があり、どんな雰囲気の場所なのかを伝えるビジュアルコミュニケーションは十分に整備されていませんでした。
そこで、飲食エリアの入口に掲出するアイキャッチとして、食事や昼飲み、賑わいのある空気感を直感的に伝えるポスターを制作しました。

Concept

コンセプト

目指したのは、単なる案内ではなく、地下飲食街に入る前からその場の楽しさや熱気が伝わるビジュアルです。整然とした飲食店紹介ではなく、「ここに行ってみたい」「中を覗いてみたい」と感じられるような、少し雑多でエネルギーのある表現を重視しました。
地下飲食街が持つネオン看板やアジアンチックな要素を手がかりに、空間そのものの雰囲気と連動するポスターとして設計しています。

4PLA_飲食街ポスター

Design

デザイン

デザインでは、クリーンで整った飲食店表現ではなく、ネオン看板が集まったような賑やかさと熱量を意識しました。地下飲食街の空間にあるネオンやサイン、アジアンテイストの空気感を汲み取り、ポスター単体で完結するのではなく、実際の場所と自然につながるビジュアルトーンを設計しています。
イラストレーションを用いることで、食事や昼飲みの楽しさ、地下街らしい活気を親しみやすく表現。入口に掲出されたときに、通りがかった人の視線を引き込み、地下飲食街の雰囲気を直感的に伝えるアイキャッチとなることを目指しました。

Credit

Client:KAJIMA CORPORATION
Project Direction:Masayuki Inoue(VOID INC.)
Art Direction:Yurika Omoto(COYOTE)
Design & Illustration:Myu Aoki(COYOTE)

Background

背景

コンサルティングとクリエイティブの力で物流業界の多様な課題解決をおこなう、物流コンサルティング会社CAPESが提供する、物流に特化した掲示物ダウンロードサービス「P@LLET STOCK」。その新たなカテゴリー「モチベーションサイン」の企画・制作を担当しました。
P@LLET STOCKは、物流現場の環境改善を目的に、デザイン性を重視したアイコンや庫内ポスターをダウンロードできるサービスです。2022年12月より、注意喚起などの庫内サイン約200種類を無料公開し、物流企業を中心に50社以上、累計1300枚以上がダウンロードされ、さまざまな現場で活用されています。
本プロジェクトでは、その取り組みの一環として、現場で働く人のモチベーションアップを促進する新カテゴリ「声かけサイン」を開発。COYOTEでは、企画およびデザイン、イラストレーションを担当しました。

Motivation sign_フォーマット
Motivation sign_フォーマット

Concept

コンセプト

目指したのは、物流現場にある掲示物の中に、少しだけ気持ちが前向きになる小さなコミュニケーションを差し込むこと。
物流施設には、注意喚起や業務指示のための危険色をふんだんに用いた張り紙が数多く存在します。一方で、本プロジェクトでは業務上の指示を担うのではなく、現場で働く人への感謝や労い、前向きな声かけを届けるための掲示物ーー「モチベーションの琴線にちょっぴり触れる」サインとして設計しました。
メッセージは、現場で必要とされる言葉を抽出・精査し、「感謝」「労い」「激励」「お願い」の4つのテーマに分類。物流現場に限らず、さまざまな現場やシーンで使えるよう、カジュアルでポジティブな張り紙として企画しました。

Motivation sign_張り紙

Design

デザイン

デザインでは、シリーズとしての統一感を保ちながら、4つのテーマごとに異なる感情が伝わる視覚的なレギュレーションを設計しました。「感謝」はピンクとハート、「労い」はグリーンと花を思わせるラウンドなシンボル、「激励」は黄色とエッジのあるシンボル、「お願い」は水色とサークルを軸に構成。それぞれのメッセージが持つニュアンスに合わせて、色や形の印象を整理しています。
業務系の張り紙に見られる危険色などの強い色や硬い表現ではなく、ワントーン落ち着かせたナチュラルな色調を採用することで、現場の中で目に入ったときに、少し柔らかく、前向きに受け取れるトーンを目指しました。
造形においても、全体的にラウンド感を重視し、やわらかさや温かさが感じられる表情に。一方で、「激励」のカテゴリはアクティブな印象が強いため、イラストも少しハリや勢いのあるタッチに調整し、それ以外のカテゴリでは水彩のような優しいイラストを採用しました。
単なる掲示物ではなく、現場で働く人の気持ちに小さく届くコミュニケーションとして、言葉、色、形、イラストの関係性を編集・設計したプロジェクトです。

Credit

Client:CAPES Inc.
Copy & Writing:CAPES Inc.
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design & Illustration:Myu Aoki(COYOTE)

Background

背景

リノベーションの魅力や可能性を広く伝えるイベント「リノベーションエキスポ2019」の販促物デザインプロジェクト。
本プロジェクトでは、イベント開催に向けたポスター、フライヤー、ワークショップツールなどの制作を担当しました。リノベーションに関心のある人はもちろん、これから住まいや暮らし方について考え始める人に向けて、イベントの内容や空気感が伝わるコミュニケーションツールを目指しました。

リノベーションEXPO2019

Concept

コンセプト

目指したのは、リノベーションを専門的なものとしてではなく、暮らしの可能性を広げる身近な選択肢として伝えること。既存の建物や空間に手を加え、新しい使い方や価値を見出していくリノベーションの考え方は、住まいだけでなく、暮らし方そのものを見直すきっかけにもなります。
イベントの販促物として、情報を伝えるだけでなく、「(漠然と)リノベーション、いいかも!?」と思えるような空気感を届けていくことを考えました。

Design

デザイン

デザインでは、幅広い年代の方が来場することから、親しみやすさとリノベーションが持つ創造的な空気感の両立を意識しました。
ポスターやフライヤーでは、イベント情報を分かりやすく整理しながらも、会場や街中で目にしたときに、リノベーションというテーマに自然と興味を持ってもらえるような“自然体”な佇まいのビジュアルコミュニケーションを目指しました。

Credit

Client:Renovation Council
Director:Shogo Otani(301 INC.)
Design:Yurika Omoto(COYOTE)
Illustration:Hiroki Nishiyama

Background

背景

株式会社Aperioが展開する、京野菜やブランド野菜を使ったフードプロダクトブランド「EMMA VEGE(エマベジ)」のマイクロブランディングを担当しました。
「EMMA VEGE」は、京都が育んできた伝統的な食材や文化を大切にしながら、それらを現代の感覚や新しいアイデアと掛け合わせることで、これまでにない食の楽しみ方を提案するブランドです。
京都という土地が持つ歴史や伝統をそのまま表現するのではなく、受け継がれてきた価値を一度ほどき、現代の生活に合うかたちへと再編集すること。そのブランドとしての姿勢を、小さなアイデンティティのなかに凝縮することを目指しました。

emmavege_ロゴ

Concept

コンセプト

ブランドの核となる思想は、「Twist KYOTO」。ここでいう“Twist”とは、単に何かに「ひねり」を加えることではありません。京都に受け継がれてきた伝統や文化を一度分解し、その本質を見つめ直しながら、新しい美しさや価値として再構築することを意味しています。
それは、クラシックなレシピを一度ほどき、素材や技法を再編集することで新しい一杯を生み出す、現代のバーテンダーのようなアプローチでもあります。
伝統を守ることと、新しく変えていくこと。そのどちらかを選ぶのではなく、両者の間に生まれる緊張感や意外性そのものを「EMMA VEGE」らしさとして捉え、ブランドアイデンティティへと落とし込みました。

emmavege_ロゴ
emmavege_イラスト

Design

デザイン

ロゴタイプは、「Twist KYOTO」という思想を、文字の分解と再構築によって視覚化しています。
文字のフォルムには、カクテルの液体を思わせる流動性と、京野菜が持つ有機的な輪郭を感じさせる柔らかな曲線を取り入れています。
さらに、最後の「e」をわずかに回転させる(ひねる)ことで、完成された状態に留まるのではなく、これからも変化し、成長し続けていくブランドの姿を象徴しました。
京都らしさを伝統的な意匠や古典的な表現に置き換えるのではなく、京都という文化そのものに内在する編集力や美意識を現代的に捉え直すことで、「EMMA VEGE」ならではのアイデンティティを構築しています。

emmavege_タペストリー
emmavege_パッケージ

Credit

Client:APERIO INC.
Design:Myu Aoki(COYOTE)

Background

背景

建築家・若林拓哉氏が主宰するウミネコアーキによる、地域文化複合施設「ARUNŌ -Yokohama Shinohara-」のブランディングプロジェクト。
舞台となったのは、新横浜駅南側の住宅街・横浜市篠原町にあった旧横浜篠原郵便局。駅からほど近く、地域住民にとって身近な場所でありながら、役目を終えた建物をリノベーションし、地域の人々が自然と集い、新しい活動が生まれる文化拠点として再生する計画です。
COYOTEでは、ブランドアイデンティティの設計をはじめ、Webサイト、パンフレットなど、ブランド体験を形成する顧客接点のデザインを担当しました。

ARUNŌ_施設外観
ARUNŌ_施設内観

Concept

コンセプト

ブランドコンセプトは、未知への窓口」。

 

郵便局がこれまで担ってきた「人や地域をつなぐ窓口」という役割と、ウミネコアーキが掲げる「well-doing」の思想を重ね合わせ、新しい挑戦や出会いの入口となる場所を目指しました。
誰もが気軽に足を運び、まだ知らない人や文化、自分自身と出会えること。その体験そのものをブランドの価値として位置づけています。
また、建物が持つ記憶を消すのではなく、その痕跡を新しい価値へとつなぎ直すことで、この場所ならではのアイデンティティを構築しました。

ARUNŌ_ロゴデザイン

Design

デザイン

ロゴタイプは、昔の郵便局の窓口に見られたアーチ状のフォルムから着想を得て設計しました。柔らかな曲線を取り入れることで、人を受け入れる「窓口」としての包容力や、新たな出会いへの入口をやさしく表現しています。
また、各地域での再現性(=拡張強度)を踏まえ、ストリートカルチャーにおけるエリア表現から着想を得た「045 + Area」というタグラインを提案。
地域への誇りや愛着を現代的なレコメンド表現へと翻訳し、篠原という土地の個性をブランドへ取り込みました。

ブランドカラーについても、郵便局として使われていた建物の記憶や用途をサンプリングし、かつての面影をほのかに感じられるーーが、少し異なるーー色彩設計を採用。過去と現在が自然につながるブランド体験を目指しています。

ARUNŌ_パンフレット

パンフレットでは、その世界観を編集的な視点で展開し、ブランドの思想や空気感をより深く伝える構成を設計。

Webサイトでは、初見での接点となることを意識し、やわらかなイラストをベースに、まちづくりの文脈に寄り添った親しみのあるコミュニケーションを構築しました。

ARUNŌ_WEB
ARUNŌ_WEBイラスト
ARUNŌ_篠原町の風景

Credit

ClientUMINEKO ARCHI
Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Art Direction & Design:Yurika Omoto(COYOTE)
Web Development:Kazuya Ohori
PhotographyEichi Tano

Background

背景

鳥取県智頭町が持つ豊かな森林資源や林業文化を、インバウンドへ向けて発信するブランドプロジェクト。智頭町には、林業や豊かな自然景観など世界に誇れる地域資源がありながら、その魅力を十分に発信しきれていないという課題がありました。
そこで本プロジェクトでは、単に観光地を巡るツアーではなく、林業体験や森の中での食事、宿泊などを組み合わせ、その土地の文化や暮らしに実際に触れる体験型プログラムを企画。観光消費ではなく、地域の営みを学び、体感することを目的としたブランドづくりを行いました。

Hands on Heritage_キービジュアル

Concept

コンセプト

プロジェクト名は、「Hands On Heritage」。「Heritage」は、その土地に受け継がれてきた文化や自然、営みを意味し、「Hands On」という言葉には、それらを実際に手で触れ、体験しながら学ぶという想いが込められています。
目指したのは、観光地を巡るだけのツアーではなく、その土地で受け継がれてきた文化や暮らしを、自らの身体で体験する旅。林業や森林文化、自然の中での食事や滞在を通して、智頭町という土地そのものを深く知ることができるブランド体験が計画されました。
また、本プロジェクトがインバウンド向けのものであることから、日本らしさを感じられながらも、単なる和風表現には留まらない、現代的で普遍性のあるブランドを目指しています。

Hands on Heritage_ロゴデザイン

Design

デザイン

ロゴは、家紋とロゴタイプの中間のような存在として設計。頭文字である「H・O・H」を主要構成要素にしつつ、山や日の出といった自然のモチーフを組み合わせることで、智頭町が持つ豊かな自然と文化を象徴的に表現しています。また、深い森や神社での食体験など、この土地ならではの神秘的な空気感にも着目。シャープなディテールを取り入れることで、自然への畏敬や八百万の神々を想起させる静かな緊張感をデザインへ落とし込みました。

Webサイトでは、ツアーの予約だけでなく、地域文化を伝える読み物としての役割も重視。エディトリアルデザインライクな構成・表現を取り入れ、リズミカルな閲覧体験を目指しました。

Hands on Heritage_WEB(SP)

ポスターやSNSでは、グラフィックによる過度な演出は避け、智頭町の雄大な自然そのものを主役としたビジュアルコミュニケーションを展開。地域の空気感をそのまま伝えることで、旅への期待感を育むビジュアルコミュニケーションを設計しました。

Credit

  • Client:Chizu Forestry Landscape Conservation and Utilization Promotion Council
  • Produce : Yusuke Mizobata, Hikari Murashima(VOID INC.)
  • Art Direction : Yurika Omoto(COYOTE)
  • Design :Yurika Omoto(COYOTE)
  • Web Development:no boarder
  • Photography:Eichi Tano