TATEYAMA BREWING INC.

愛される野良ネコを目指して。にゃおー。|「TATEYAMA GIN – STRAY CAT GIN」パッケージデザイン

TATEYAMA GIN_STRAY CAT_package

Background

背景

TATEYAMA GINが展開する「STRAY CAT GIN」のパッケージデザインを担当しました。
同じ猫でありながら、暮らす場所によって異なる名前で呼ばれたり、その土地の人々に愛されたりする、私たちの身近な隣人?隣猫?の野良猫たち。その自由なあり方をプロダクトの姿と重ね、「STRAY CAT GIN」と名付けられました。
ひとつの決まった装いに固定するのではなく、訪れた場所や出会った人によって名前と表情を変えていくこと。ジンそのものだけでなく、ラベルを替えながら各地へ広がっていく状況までを含めた、柔軟なプロダクトとしてのパッケージが求められました。にゃおー。

TATEYAMA GIN_STRAY CAT_package

Concept

コンセプト

その場所の名前で愛される、旅するジン?! 野良ネコは、決まった飼い主や居場所を持たなくても、訪れた先で名前をつけられ、いつしかその場所の風景の一部(もはや主人公)になっていきます。
STRAY CAT GINもまた、ひとつのブランドイメージを強く固定するのではなく、それぞれの場所で親しまれていく存在になるよう設計しました。
プロダクトとしての一貫性と、土地ごとの固有性を両立させることが、このシリーズの特徴です。ラベルそのものをステッカーとして剥がせる仕様にすることで、飲み終えた後もボトルから切り離し、持ち帰れる仕組みを取り入れました。にゃーお。
その場所で出会った一匹を、連れて帰って可愛がるように。飲む時間だけで完結せず、体験や記憶の一部を手元に残せるパッケージを目指しています。

TATEYAMA GIN_STRAY CAT_package

Design

デザイン

パッケージの中心となるのは、野良ネコをモチーフとしたステッカーラベルです。ラベルはボトルに貼られた表示物としてだけでなく、飲み終えた後に剥がして持ち帰ることのできる、独立したグラフィックとして設計。ボトルから離れた状態でもひとつのビジュアルとして成立することで、プロダクトとの接点が飲用後にも続いていきます。
「STRAY CAT GIN 2024」では、レシピに使用されたクロモジと大根に寄り添い、それぞれの素材を猫の存在とともに表現しました。
クロモジの繊細な香りや植物としての佇まい、大根の身近さや素朴さ。性質の異なるボタニカルを、単なる原材料情報として見せるのではなく、一匹の猫を取り巻く風景として記述することで、その年のレシピが持つ個性を視覚的な物語へと置き換えています。
ラベルを替えられる仕組みは、単なるバリエーション展開ではありません。各地で異なる名前を持つ野良ネコのように、同じジンが場所ごとの関係性をまといながら存在していくための「関係性のデザイン」です。

TATEYAMA GIN_STRAY CAT_package

Credit

Client:TATEYAMA BREWING INC.
Design:Yurika Omoto(COYOTE)