Background

背景

東京・中目黒にオープンしたラグジュアリーピラティススタジオ「Alysse. Pilates」のブランディングプロジェクト。
本スタジオは、インテリアデザイナー・藤原直矢氏が主宰するSTUDIO ZINEによって、ホテルのような上質さを感じられる空間として設計されました。一般的にイメージされるピラティススタジオとは異なる空間的な特異性が特徴であることを受け、ブランドコミュニケーションにおいても、ピラティスにおいて一般言語となっているワークアウトや美容を前面に出す表現ではなく、より情緒的で豊かな体験価値を伝えることを目指しました。
ピラティスの本質に立ち返り、身体を鍛えるだけではなく、心身を整えるための場所としてブランドを設計。Webサイト、ショップカード、PRツールなど、スタジオと顧客をつなぐタッチポイント全体のディレクション及びデザインを担当しました。

Alysse_ビジュアルイメージ

Concept

コンセプト

掲げたブランドコンセプトは、「潤い」。

 

Alysse. Pilatesでは、ピラティスを単なる運動や美容のためのメソッドとしてではなく、心身を整え、自分自身の状態を取り戻すための時間として捉えました。
身体の大半が水でできていることから着想し、身体を潤すこと。そして、心が満たされるような豊かさを感じること。その二つの意味を重ね合わせ、「潤い」という概念・思想をブランドの中心に据えています。
加えて、ピラティスが持つ「軸」「コア」「リフレッシュ」といった本質的な価値を、ラグジュアリーな空間体験と接続し、心身ともに満たされるブランド体験を目指しました。

Alysse_ブランドカラー

Design

デザイン

デザインでは、一般的なピラティススタジオに見られるアクティブでスポーティな表現ではなく、静けさや余白、自然を感じられるトーンを重視しました。
ブランドカラーには、スタジオ空間との親和性を考え、自然を想起させるグリーンを採用。アクセントとしてスキンカラーを組み合わせることで、身体性や温度感、ターゲットの琴線に触れる“やわらかな上質さ”を表現しています。

Alysse_WEB
Alysse_WEB

Webサイトやショップカード、PRツールでは、「潤い」というコンセプトを軸に、呼吸や姿勢、身体の内側へ意識が向かうような静かなビジュアルコミュニケーションを設計。過度に説明的な表現ではなく、空間そのものが持つラグジュアリーさや、ピラティスによって心身が整っていく感覚を、色彩、余白、写真、タイポグラフィによって伝えることを目指しました。
身体を鍛える場所ではなく、心身の軸を整え、自分自身を満たしていく場所としてのブランド体験を構築したプロジェクトです。

Alysse_パンフレット
Alysse_パンフレット

Credit

Client:Alysse Co., Ltd.
Project Management:Naoya Fujiwara(STUDIO ZINE)
Interior Design:Naoya Fujiwara(STUDIO ZINE)
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Yurika Omoto, Junki Takizawa(COYOTE)
Assistant Design:Myu Aoki(COYOTE)
Photography:Studio/Nacasa & Partners Masato Kawano, Material/Yuri Kuramoto
Web Development:Homare Yoshizaki(LINKAKU inc.)
Flower Arrangement:Saihou Ozono

Background

背景

代々木上原のカフェバー「No.」の移転をきっかけにスタートした、「No. BOOKSTORE」のキービジュアル制作プロジェクト。
転居先となった複合施設「CABO」のNo.店舗内に、本屋や本棚のような要素を取り入れたいという構想から企画が始動。単に本を並べる場所をつくるのではなく、本を介して思考や価値観に触れられる、小さな文化的装置のような場として立ち上げることが目指されました。
本プロジェクトでは、その世界観を象徴するキービジュアルのイラストおよびグラフィック制作を担当しました。

Concept

コンセプト

プロジェクトの着想源となったのは、『You Are What You Eat: The Plan That Will Change Your Life』という一冊の本です。
そこから発想を広げ、「人の思考や価値観は、何に触れ、何を読むかによってつくられる」というメッセージをイベントの核として設定しました。
食べたもので身体がつくられるように、読んだもので思考や感性もつくられていく。No. BOOKSTOREでは、そんな“読むことの摂取”ともいえる感覚を、視覚的に伝えることを目指しました。

No.Book Store_ステッカー

Design

デザイン

キービジュアルでは、「本を食べている」ようにも見える匿名性の高いキャラクターを描いています。
このキャラクターは、特定の生き物や個人を示すものではなく、あえて“何者でもない存在”として設計しました。誰にでも重ね合わせられる存在にすることで、「読むことが自分をつくる」というメッセージを、より普遍的な感覚として受け取れるようにしています。
イラストはユーモアを持ちながらも、単なる可愛らしさに寄りすぎず、読むことと思考の関係性を印象的に可視化することを意識。ポスターやグラフィック全体を通して、本を読む行為が自分の内側を形づくっていくという感覚を、シンプルかつ象徴的に表現しました。

Credit

Client:301 INC.
Design & Illustration:Yurika Omoto(COYOTE)

Launch 2023.12

Background

背景

日本全体で高齢化が進み、地方の過疎地域を中心に、食料品や日用品といった日常の買い物に困難を抱える方が増えています。こうした状況は社会問題としてメディアでも取り上げられ、「買い物難民」「買い物弱者」といった言葉で報道されることもあります。

「とくし丸」は、こうした方々に向けて、軽トラックで地域に直接訪問する「移動スーパー」の取り組みです。軽トラックには、お刺身や野菜といった生鮮食品をはじめ、お惣菜やお菓子、トイレットペーパーなど、生活に欠かせない品物が満載。「おばあちゃんのコンシェルジュ」を目指し、利用者のQOL(Quality of Life)を守る意義ある活動を行っています。

販売パートナーを募集するにあたり、まだ見ぬ仲間に認知や共感をしてもらうため、これまでの採用ビジュアルとは異なる、とくし丸の採用ポスターのビジュアルづくりが課題となっていました。

Concept

コンセプト

わたしたちは、とくし丸の採用ポスターにおけるビジュアルづくりを通して、「新たなキャリアをスタートしようとする人の背中を、そっと押すビジュアルコミュニケーション」を目指しました。

そのために提案したのが、「さぁ、出発。」という極めてシンプルなコンセプト(コピー)です。Uターン・Iターンでドライバーになる方、子育てが落ち着き仕事を再開する方、長年勤めた会社を早期退職して新たな挑戦に踏み出す方、ご夫婦で一歩を踏み出す方。さまざまな背景や思いを抱えた人たちにとっての“はじまり”と、実際の業務風景とが重なり合う情景を、この一言に凝縮しています。

また、この言葉の裏には、個人事業主として事業を始めることへの不安があることも前提にしています。それは極めて自然で、正しい感覚です。だからこそ、その不安と同じか、それ以上に、これから始まる日々への希望や高揚を想像してほしい——そんな想いも、この一言に込めています。

Design

デザイン

デザインは、コピーの訴求力を最大限に引き出すため、「図」としての要素は、装飾を徹底的に削ぎ落としています。一方で「地」となるビジュアルには、とくし丸の活動エリアに流れる空気や温度、商品を積み込み、これから出発する直前の気配を込めました。それらを山村地帯と市街地をつなぐ一本道の風景に集約することで、説明せずとも直感的に「(なんとなく)わかる」体験をつくっています。

とくし丸の販売パートナー募集ポスター掲載イメージ

Credit

  • Client:TOKUSHIMARU inc.
  • Director:Junki Takizawa(COYOTE)
  • Art Director:Junki Takizawa(COYOTE)
  • Design:Yurika Omoto(COYOTE)

Background

背景

兵庫県宝塚市にオープンしたカフェ「TOBERA」のブランディングプロジェクト。
TOBERAは、若き女性店主が、近隣の老舗喫茶「YURI COFFEE」とのご縁をきっかけに創業したカフェです。
近年、オークションロットや特殊精製の豆を扱うスペシャルティコーヒー専門店が広がりを見せる一方で、コーヒーを日常的に飲まない人や、味や選び方を難しく感じる人にとっては、少し敷居の高い場所も増えています。
店主自身も、かつてはコーヒーが得意ではありませんでした。さまざまな店を巡り、少しずつ飲めるようになり、豆ごとの味や風味の違いを知っていくなかで、改めて「おいしい」と感じたのが、YURI COFFEEのコーヒーでした。
その後、YURI COFFEEでの勤務経験を経て、自身のお店を開業。「コーヒーが苦手な方や、難しいと感じている方にとって、コーヒーの世界への『扉』を開く場所にしたい」ーーそんな店主の思いから、「TOBERA」というブランドが生まれました。

tobera_ロゴ

Concept

コンセプト

TOBERAが目指したのは、コーヒーが好きな人はもちろん、まだコーヒーと出会っていない人にも開かれた場所であること。店名に込められた「扉」という意味を起点に、コーヒーの世界へ気軽に足を踏み入れられる「入口」のような存在としてのブランドを目指しました。
コーヒーを通して、毎日を少し新鮮な気持ちで始められること。扉を開けるように、今日という一日を前向きに迎えられること。
コーヒーを特別な知識が必要なものとしてではなく、日々の気分を少し明るくしてくれる身近な存在として届けること。そのためのブランドアイデンティティを構築しています。

tobera_ステートメント
tobera_ロゴ

Design

デザイン

核となるブランドアイデンティティは、植物の「トベラ」をデフォルメした葉を軸に設計しました。
種子や実がやわらかく飛んでいく様子をモチーフに、TOBERAがコーヒーの楽しさをまだ出会っていない人へ届けていく姿を表現しています。
また、トベラの葉を持つ手の中に、コーヒーの抽出液を思わせるしずくの形が浮かび上がるーー植物としてのトベラと、カフェとしてのTOBERAの意味が重なるシンボルを計画。シルエットもカチッとした正円にはせず、少し楕円のような柔らかさを残すことで、TOBERAに必要不可欠な“親しみやすさ”を醸成しています。

tobera_ポスター

さらに、基本デザインアセットとして「TOBERAちゃん」という匿名性のあるキャラクターを開発。フレッシュな色味と、青空の下を前向き・まっすぐに歩く女の子の姿によって、ブランドの持つポジティブで開かれた空気感を表現しました。
キャラクターの展開量・利用頻度の塩梅に注意しながら、ポスター、ショップカード、名刺、サイン、その他販促ツールなどへ展開。コーヒーに詳しい人だけでなく、これからコーヒーを好きになる人にも自然に届く、やわらかく親しみのあるブランド体験を目指しました。

tobera_ラテベース

Credit

Client:TOBERA
Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Junki Takizawa、Yurika Omoto(COYOTE)

Background

背景

横浜ランドマークタワー展望フロア「SKY GARDEN」のリニューアルプロジェクト。展望フロアとしての機能に加え、カフェをはじめとする新たな滞在体験を提供する施設へとアップデートされるタイミングで、プロモーションビジュアルの制作を担当しました。
従来の「景色を見る場所」というイメージから一歩踏み込み、景色とともに思い思いの時間を過ごせる場所として、新たな施設価値を伝えることが本プロジェクトの目的となりました。

Concept

コンセプト

コンセプトは、「どんな空の日も、過ごしたくなる場所。」

 

展望台というと、晴れた日に訪れる場所という印象が強くあります。しかし、空の表情は晴れだけではありません。

 

雨の日も、曇りの日も、夕暮れも。

 

その日、その時間にしか出合えない景色があり、その景色とともに過ごす時間にも価値があります。
SKY GARDENを、天候に左右される観光スポットではなく、空の変化を楽しみながら思い思いの時間を過ごせる場所として再定義することを目指しました。

Design

デザイン

プロモーションビジュアルでは、景色そのものを主役にするのではなく、その景色の中で過ごす人々の時間に焦点を当てました。
晴れの日だけではなく、雨や曇りといったさまざまな空模様を取り入れることで、「どんな日でも訪れたくなる場所」というブランドメッセージを視覚的に表現しています。
また、展望フロアに新設されたカフェで過ごす時間や、窓辺で思い思いに景色を眺めるひとときなど、施設での滞在そのものが魅力として伝わるビジュアルコミュニケーションを設計しました。

 

「景色を見る場所」ではなく、「景色とともに時間を過ごす場所」。

 

その新しい価値を、一連のプロモーションビジュアルを通して表現しました。

Credit

Client:SKY GARDEN
Direction:Shogo Otani(301 INC.
Art Direction:Yu Miyazaki(MY HEAD LLC.
Graphic Design:Yurika Omoto(COYOTE)

SKY GARDEN_ポスターデザイン