CAPES Inc.

物流とデザインが出会う、“余白”のある拠点づくり。|CAPES新拠点「余余」ブランディング&空間ディレクション

yoyo_ショップカード

Background

背景

物流コンサルティング会社CAPESの新たな拠点「余余(YOYO)」の空間ディレクション、ブランドアイデンティティ、PRツール制作を含む包括的なブランディングプロジェクト。
本プロジェクトは、CAPES社の移転をきっかけに始まりました。一般的なオフィスではなく、ブティックやサロン、コミュニティスペースのような機能に加え、ショップと自社オフィス機能を複合的に持つ、新しい拠点をつくりたいという構想が出発点です。
神泉からほど近い場所にある古民家との出会いをきっかけに、その場所が持つ“隠れ家”のようなキャラクターを活かしながら、物流とデザインが交差する文化拠点としての空間づくりを計画しました。
COYOTEでは、企画段階からプロジェクトに参画し、空間プロディース、ブランドアイデンティティ、サイン、コンセプトポスター、ショップカードなど、場の体験全体を形づくるクリエイティブを担当しました。

yoyo_リノベーション前の空間

Concept

コンセプト

名称は、CAPES社との対話を重ねる中で浮かび上がった「余余(YOYO)」。

 

定量や効率といったことが重視される物流の世界に、あえて余白を挿入すること。そこから新しい視点や活動、そして“何か”が生まれていくこと。そんな定性的で曖昧な価値を受け止める場所として、「余余」という名称及びコンセプトが生まれました。
物流とデザインが出会い、ショップ、ギャラリー、イベント、コミュニティ、オフィスなど、さまざまなプログラムが重なっていく文化の交差点。明確な用途に閉じるのではなく、余白があるからこそ新しい使い方が生まれる場所を目指しています。

Design

デザイン

ブランドアイデンティティは、物流を象徴するグリッドと、「余余」が持つ曖昧さや余白の感覚を掛け合わせて設計しました。
整然としたグリッドに対し、そこから少しはみ出す不安定なエッジを加えることで、物流の構造性と、デザインや文化が持つ予測できなさ=ある種の曖昧さの両方を表現しています。また、建物の長手断面を参照したプロポーションのシルエットを取り入れることで、この場所そのものに根ざしたアイデンティティを構築しました。
このアイデンティティをもとに、看板、施設内サイン、コンセプトポスター、ショップカードなどへ展開。グラフィックだけで完結するのではなく、実際に訪れた人が空間の中で体験できるフィジカルなブランド接点として落とし込みました。

yoyo_コンセプトポスター

空間づくりでは、神泉エリアではあまり目にすることのない古民家の個性を活かしながら、多様なプログラムを受け止める“空の箱”をつくることを重視しました。過度に作り込みすぎるのではなく、解体や撤去を中心とした引き算の操作を行い、一部の廃材も活用しながら、白い壁を挿入するシンプルな操作をしています。
古民家特有の風合い・深い色調と、新たに挿入された白い壁のコントラストによって、かつてこの場所に流れていた営みと、これから始まるさまざまな活動が重なり合う空間を目指しました。
1階の展示棚には物流コンテナを使用。ギャラリーとしての機能を持たせながら、イベントやフェス出展など、CAPES社のさまざまな活動へ転用できるフレキシブルな設計としました。物流ブランドとしてのイメージを増強しながら、プログラムに応じて変化できる余白ある空間を構築しています。

yoyo_空間デザイン
yoyo_空間デザイン
yoyo_CAPESメンバー

Credit

Client:CAPES Inc.
Project Management & Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Graphic Design:Junki Takizawa, Yurika Omoto(COYOTE)
Architectural Design:Ryota Arai(ROOVICE Inc.)
Construction:ROOVICE Inc.
Photography:Gyo Terauchi