Background

背景

物流コンサルティングとクリエイティブの力で「物流をかっこよくする」さまざまな取り組みを行う株式会社CAPESによるプロジェクト「物流百貨店」のブランディングを担当しました。
物流百貨店は、「物流 × デザイン」をテーマに、グッズの制作販売やイベント企画を通して、物流業界における文化の創造に取り組むプロジェクトです。
CAPES社では、オリジナルブランド「MERRY LOGISTICS」や「TOJO」、直営店・ギャラリースペース「余余」など、物流をかっこよくするための複数の取り組みを展開していました。一方で、それぞれが独自のSNSや販売チャネルを持っていたため、情報発信や運用が分断的かつ煩雑になっている状況がありました。
そこで、各ブランドの個性を活かしながらも、横断的に情報を集約・発信する中核的なチャネルとして「物流百貨店」をローンチ。ブランドの顔となる旗艦IPとして育てていくことを目的に、COYOTEは企画段階からプロジェクトに参画し、ブランドアイデンティティ、ガイドライン、キービジュアル、撮影ディレクション、PRツールなどの包括的な開発を担当しました。

CAPES_物流百貨店ロゴ

Concept

コンセプト

目指したのは、物流を単なる産業や業務としてではなく、カルチャーとして感じられるブランドへと翻訳すること。物流百貨店は、複数のブランドや取り組みをまとめるEC的なハブであると同時に、「物流をかっこよくする」というCAPES社の姿勢を象徴する“ブランドの顔”でもあります。
そのため、各ブランドとの連携時にも柔軟に使える汎用性を持ちながら、ロゴタイプ単体でも印象に残る強いアイデンティティを目指しました。
日本の80〜90年代の業務用サインやワークウェアブランド、サブカルチャー的なZINEのテイストなどから着想し、物流の世界観とカルチャー要素をMIXしたアイデンティティを提案。業務用サインが持つ無骨な現場感と、カルチャーとしての楽しさや熱量を両立させることで、物流百貨店ならではの顔立ちをつくることを目指しました。

CAPES_物流百貨店ロゴ
CAPES_物流百貨店サイン

Design

デザイン

ロゴは、日本の80〜90年代の業務用サインやワークウェアブランド、サブカルチャー的なZINEのレイアウト感を参照しながら設計しました。
中央には地球を模したシンボルを配置し、物流が持つグローバル性や、日常生活とのつながりを象徴。上部には荷物を運ぶ人のシルエットを簡略化した人物アイコンを置き、“運ぶ”という行為そのものをアイコニックに表現しました。
太く無骨な「物流百貨店」の文字は、漢字が持つ力強さを活かしながら、現場感とカルチャー感の両立を意識して設計しています。ロゴマークの有無に関わらず、ロゴタイプだけでも印象に残り、各ブランドとの連携時にも柔軟に使える汎用性を持たせました。

CAPES_物流百貨店WEB

サイト内のキービジュアルでは、「百貨店」という名前にふさわしい“網羅性”をキーワードに制作。各カテゴリーの顔となるビジュアルとして、物流にまつわるさまざまなモチーフやアイテムを賑やかに展開し、見ているだけで楽しくなるようなワクワク感を演出しました。
物流の現場にある無骨さや機能性を活かしながら、それをカルチャーとして楽しめる表現へと引き上げる。物流百貨店は、CAPES社が取り組む複数のブランドや活動を横断的に伝え、「物流をかっこよくする」という思想を可視化する役割として機能します。

CAPES_物流百貨店WEB

Credit

Client:CAPES Inc.
Art Direction:Yurika Omoto(COYOTE)
Design:Yurika Omoto + Yusuke Kurimoto(COYOTE)
Photography:Gyo Terauchi

→ 物流百貨店はこちらから🦊

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背景

物流コンサルティング会社CAPESの新たな拠点「余余(YOYO)」の空間ディレクション、ブランドアイデンティティ、PRツール制作を含む包括的なブランディングプロジェクト。
本プロジェクトは、CAPES社の移転をきっかけに始まりました。一般的なオフィスではなく、ブティックやサロン、コミュニティスペースのような機能に加え、ショップと自社オフィス機能を複合的に持つ、新しい拠点をつくりたいという構想が出発点です。
神泉からほど近い場所にある古民家との出会いをきっかけに、その場所が持つ“隠れ家”のようなキャラクターを活かしながら、物流とデザインが交差する文化拠点としての空間づくりを計画しました。
COYOTEでは、企画段階からプロジェクトに参画し、空間プロディース、ブランドアイデンティティ、サイン、コンセプトポスター、ショップカードなど、場の体験全体を形づくるクリエイティブを担当しました。

yoyo_リノベーション前の空間

Concept

コンセプト

名称は、CAPES社との対話を重ねる中で浮かび上がった「余余(YOYO)」。

 

定量や効率といったことが重視される物流の世界に、あえて余白を挿入すること。そこから新しい視点や活動、そして“何か”が生まれていくこと。そんな定性的で曖昧な価値を受け止める場所として、「余余」という名称及びコンセプトが生まれました。
物流とデザインが出会い、ショップ、ギャラリー、イベント、コミュニティ、オフィスなど、さまざまなプログラムが重なっていく文化の交差点。明確な用途に閉じるのではなく、余白があるからこそ新しい使い方が生まれる場所を目指しています。

Design

デザイン

ブランドアイデンティティは、物流を象徴するグリッドと、「余余」が持つ曖昧さや余白の感覚を掛け合わせて設計しました。
整然としたグリッドに対し、そこから少しはみ出す不安定なエッジを加えることで、物流の構造性と、デザインや文化が持つ予測できなさ=ある種の曖昧さの両方を表現しています。また、建物の長手断面を参照したプロポーションのシルエットを取り入れることで、この場所そのものに根ざしたアイデンティティを構築しました。
このアイデンティティをもとに、看板、施設内サイン、コンセプトポスター、ショップカードなどへ展開。グラフィックだけで完結するのではなく、実際に訪れた人が空間の中で体験できるフィジカルなブランド接点として落とし込みました。

yoyo_コンセプトポスター

空間づくりでは、神泉エリアではあまり目にすることのない古民家の個性を活かしながら、多様なプログラムを受け止める“空の箱”をつくることを重視しました。過度に作り込みすぎるのではなく、解体や撤去を中心とした引き算の操作を行い、一部の廃材も活用しながら、白い壁を挿入するシンプルな操作をしています。
古民家特有の風合い・深い色調と、新たに挿入された白い壁のコントラストによって、かつてこの場所に流れていた営みと、これから始まるさまざまな活動が重なり合う空間を目指しました。
1階の展示棚には物流コンテナを使用。ギャラリーとしての機能を持たせながら、イベントやフェス出展など、CAPES社のさまざまな活動へ転用できるフレキシブルな設計としました。物流ブランドとしてのイメージを増強しながら、プログラムに応じて変化できる余白ある空間を構築しています。

yoyo_空間デザイン
yoyo_空間デザイン
yoyo_CAPESメンバー

Credit

Client:CAPES Inc.
Project Management & Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Graphic Design:Junki Takizawa, Yurika Omoto(COYOTE)
Architectural Design:Ryota Arai(ROOVICE Inc.)
Construction:ROOVICE Inc.
Photography:Gyo Terauchi

Background

背景

コンサルティングとクリエイティブの力で物流業界の多様な課題解決をおこなう、物流コンサルティング会社CAPESが提供する、物流に特化した掲示物ダウンロードサービス「P@LLET STOCK」。その新たなカテゴリー「モチベーションサイン」の企画・制作を担当しました。
P@LLET STOCKは、物流現場の環境改善を目的に、デザイン性を重視したアイコンや庫内ポスターをダウンロードできるサービスです。2022年12月より、注意喚起などの庫内サイン約200種類を無料公開し、物流企業を中心に50社以上、2025年時点で累計2380枚以上がダウンロードされ、さまざまな現場で活用されています。
本プロジェクトでは、その取り組みの一環として、現場で働く人のモチベーションアップを促進する新カテゴリ「声かけサイン」を開発。COYOTEでは、企画およびデザイン、イラストレーションを担当しました。

Motivation sign_フォーマット
Motivation sign_フォーマット

Concept

コンセプト

目指したのは、物流現場にある掲示物の中に、少しだけ気持ちが前向きになる小さなコミュニケーションを差し込むこと。
物流施設には、注意喚起や業務指示のための危険色をふんだんに用いた張り紙が数多く存在します。一方で、本プロジェクトでは業務上の指示を担うのではなく、現場で働く人への感謝や労い、前向きな声かけを届けるための掲示物ーー「モチベーションの琴線にちょっぴり触れる」サインとして設計しました。
メッセージは、現場で必要とされる言葉を抽出・精査し、「感謝」「労い」「激励」「お願い」の4つのテーマに分類。物流現場に限らず、さまざまな現場やシーンで使えるよう、カジュアルでポジティブな張り紙として企画しました。

Motivation sign_張り紙

Design

デザイン

デザインでは、シリーズとしての統一感を保ちながら、4つのテーマごとに異なる感情が伝わる視覚的なレギュレーションを設計しました。「感謝」はピンクとハート、「労い」はグリーンと花を思わせるラウンドなシンボル、「激励」は黄色とエッジのあるシンボル、「お願い」は水色とサークルを軸に構成。それぞれのメッセージが持つニュアンスに合わせて、色や形の印象を整理しています。
業務系の張り紙に見られる危険色などの強い色や硬い表現ではなく、ワントーン落ち着かせたナチュラルな色調を採用することで、現場の中で目に入ったときに、少し柔らかく、前向きに受け取れるトーンを目指しました。
造形においても、全体的にラウンド感を重視し、やわらかさや温かさが感じられる表情に。一方で、「激励」のカテゴリはアクティブな印象が強いため、イラストも少しハリや勢いのあるタッチに調整し、それ以外のカテゴリでは水彩のような優しいイラストを採用しました。
単なる掲示物ではなく、現場で働く人の気持ちに小さく届くコミュニケーションとして、言葉、色、形、イラストの関係性を編集・設計したプロジェクトです。

Credit

Client:CAPES Inc.
Copy & Writing:CAPES Inc.
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design & Illustration:Myu Aoki(COYOTE)