- ロゴ
Background
IDEAL(アイディール)というノートカバーは、このスマホ時代に、おろしたてのノートを使う時の気持ちよさをいつでも届けるプロダクトです。
名前の由来がふたつあります。
ひとつは、英単語として「理想的な」「典型」といった意味を持っています。山下さんの「理想」を突き詰めたノートカバーがかたちになっていきます。
ふたつ目は、世界で最初に商業的に成功した実在のコンテナ船「IDEAL X」の存在です。この船は、コンテナという「規格」を定めることによって、それまで海上輸送で山積していた「荷物が傷ついてしまう」「運ぶ量が増やせない」といった課題を前進させるきっかけになったと言われています。
オリジナルノートカバー「IDEAL」も、A4・A5サイズといった紙の規格を受け入れ、使い手が携帯する時にしっかりと守ってくれる。
そしてノートカバー「だけ」をつくる!というこだわりのプロジェクトそのものが、文具業界という大きな海に、新しい地図を広げるきっかけになる。
COYOTEでは、こういった名付けの背景をうかがう中で、広い海を渡っていく「船」からインスピレーションをうけ、ロゴデザインを進めていきました。
Concept
山下さんが名前に込めた意味を体現することと、ロゴとしての汎用性の両立を目指しました。
最初の段階で「海を渡る船」からインスピレーションを受けたプロトタイプをいくつか提案。その中で、「そこはどんな海なのか?」「どこを目指して渡っていくのか?」という根幹を見つめ、方向性を定めていきました。
山下さんのnote(※)にもある通り、「血みどろのレッドオーシャン」でもなく、まだ誰もたどり着いていない「奇跡のような市場が残ったブルーオーシャン」でもない。効率のよい成果が上がるわけでもなく、魚も人も見当たらない「クリアオーシャン」を渡っていく。
そんな航海を共にする海の地図「海図」をベースに、水の流れを感じさせるデザイン案に辿り着きました。
Logo
船がゆったりと大きな海を渡っていく推進力を表しています。ロゴとして様々な素材・手法で印刷されることを考え、シンプルながらも抽象的すぎないバランスを大切にしています。
Credit
Client:docketstore
Director:COYOTE Junki Takizawa
Design:COYOTE Yurika Omoto
Photographer :Takanobu Watanabe
- Yurika
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