- ロゴ
Background
国内外のバー・レストランで経験を積み、サントリーでグルメ開発を担当してきた新井さんが、満を持してオープンさせた「BAR 新井建具店」。和の世界観を、空間とカクテルで表現しています。
店内に足を踏み入れると、築100年の古民家から調達した古材の建具が目を惹きます。これは、店主・新井さんの叔父さんが営む建具店で修繕したもの。
その空間で味わうのは、日本の四季を感じる繊細な和カクテルです。日本の文化と西洋の文化が出会ったかのようなシグニチャーカクテル「二十四節季」は、季節に合わせてその味も変化します。「煎茶のジントニック」は、手間暇をかけてつくられる和食の精神をカクテルで表した一杯。華やかな香りのジンと茶葉が印象的です。
和食に対する世界的注目の高まりもあり、外国からの旅行者にとって「食」を通して日本を体験することが大きなトレンドとなっています。その期待に応えるカクテル、空間を「BAR 新井建具店」で楽しむことができます。
初めてのはずなのに、なんだか懐かしさを感じる。日本の風情が滲む新しいカクテル体験が、「またここを、日本を訪れたい」というお客様を呼び込むことを願いながら、ロゴを制作しました。
Concept
店名が持つインパクトと日本らしさ。この特徴を引き立てるロゴに仕上げました。
BARながら「建具店」と冠するのは、店主の叔父さんが実際に長年営んできた「新井建具店」に由来する、という物語がある。その叔父さんの手によって丁寧に修繕された古材の建具には、現在の技術では再現できない細かな造りや歴史が刻まれている。
お店の魅力にもなっているこの唯一無二の物語から、日本の家に代々伝わる「家紋」をイメージしました。家紋そのものが、シンプルで印象的な高い意匠性を兼ね備えていること、自然の草木や花鳥をモチーフとしているものが多いことも、今回の提案につながりました。
Logo
ロゴには、日本の伝統工法である「木組み」をベースに「ARAI」の文字を忍ばせました。店名は漢字表記に。国内、海外どちらのお客様もひと目で「日本らしさ」を感じられます。
Credit
Client:BAR 新井建具店
Director:301 inc. Shogo Otani
Creative Director:MY HEAD Yu Miyazaki
Design:COYOTE Yurika Omoto
- Yurika
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暗闇に溶け込む小さな路地。曲がり角から見えるオレンジの光は、まるで呼びかけるように微かに揺らめきます。細部までこだわりを感じる和の空間に背筋が伸びながらも、なんだか懐かしい気持ちに。カクテルを片手に、夜に迷い込みたい日にぜひ訪れてみてください。Cheers!