301 INC.

新しいクラシックカクテルを、新しいカタチで伝える。|カフェバー「No.」カクテルメニューデザイン

No_メニュー表

Background

背景

代々木上原のカフェバー「No.」におけるカクテルメニューのデザインプロジェクト。
本プロジェクトは、No.内で「新しいクラシックカクテル」をつくるという構想から始まりました。単にドリンクの名前や価格を掲載するメニューではなく、カクテルそのものの考え方や佇まいを伝える接点として、メニュー表のあり方も同時に見直すことに。
No.が持つ静かな空気感や、カフェバーとしての上質な時間に寄り添いながら、カクテルを選ぶ体験そのものをデザインすることを目指しました。

Concept

コンセプト

目指したのは、新しいクラシックカクテルを、説明ではなく空気感・余韻で伝えるということ。
クラシックカクテルが持つ普遍性や端正さを受け継ぎながら、No.らしい解釈によって更新された一杯。その魅力を、過度な装飾や賑やかな表現ではなく、余白、写真、タイポグラフィの静かな関係性によって伝えることをコンセプトとしました。
メニューを情報一覧としてではなく、小さな冊子を読むようにカクテルと向き合える媒体として設計しています。

No_メニュー表

Design

デザイン

デザインでは、カクテルそのものの佇まいが引き立つよう、白場を大きく活かしたミニマルなレイアウトを採用しました。
各カクテルは「No.1」「No.2」といったナンバリングで整理されることで、メニュー全体にシリーズとしての一貫性が生み出されています。名前や説明を過剰に立てるのではなく、ナンバーによって静かに分類することで、No.らしい抑制の効いた印象を生み出しています。
写真は、グラスや液体の質感、光の入り方が伝わるように大きく配置。カクテルが持つ透明感や奥行き、飲む前の静かな期待感を引き出すことを意識しています。
タイポグラフィは、クラシックな印象を感じさせる書体を用いながら、余白をたっぷりと取ることで、重くなりすぎず現代的な印象に調整しました。味わいのバランスや素材の構成も、視覚的に整理された情報として配置し、カクテルを選ぶ際の手がかりとなるよう設計しています。
表紙や背面では、モノクロ写真を用いることで、カフェバーとしての空気感や、夜の時間に寄り添うような静けさを表現。メニュー全体を通して、カクテルの情報を伝えるだけではなく、No.で過ごす時間のムードまで感じられるデザインを目指しました。

No_メニュー表
No_メニュー表

Credit

Client:301 Inc.
Director:Shogo Otani(301 INC.)
Design:Yurika Omoto(COYOTE)
Photographer:Shigeta Kobayashi