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Background
背景
株式会社meetmeのコーポレートブランディングプロジェクト。COYOTEでは、インナーブランディング(MVVの言語化等)やCI設計をはじめ、各種販促物へ展開するためのブランドアセット開発を担当しました。
meetmeが向き合うのは、生命や教育、食、地域社会といった複数の領域が交差する事業です。その活動を表面的な印象だけで捉えるのではなく、まずは業界を取り巻く事業構造や社会的背景を整理し、企業が担う役割と存在意義を明らかにすることからプロジェクトを始めました。
事業の根底にあるのは、「生」だけを語るのではなく、その先にある「死」にも蓋をせず、正面から向き合う姿勢です。
真面目に、真摯に活動しているからこそ、扱いにくいテーマを曖昧にせず、きちんと言葉にしていく。その姿勢を企業の指針として整理し、ブランドとして可視化することが本プロジェクトのテーマとなりました。
Concept
コンセプト
生と死のあいだにあるものを、言葉にする。
meetmeの事業を整理するなかで浮かび上がったのは、生命と教育、自然と社会、生産と消費といった、異なる領域をつなぐ役割でした。
そこで、「死」「生」「血肉」といった言葉を起点に、企業が社会のなかで果たす意味や、事業を通して伝えていくべき価値を整理。目の前の活動だけでなく、その背景にある循環や関係性まで見つめるためのブランド指針を設計しました。
センシティブなテーマだからこそ、言葉を強く打ち出すだけではなく、誠実に扱うこと。過度に感情的な表現へ寄せるのでも、無機質に遠ざけるのでもなく、自分たちの姿勢として丁寧に語れる状態を目指しました。
MVVは、日々の判断や活動を支える実践的な軸であると同時に、meetmeが何に向き合い、どこへ進もうとしているのかを、社内外へ伝えるための基盤として設計しています。
Design
デザイン
コーポレートアイデンティティでは、企業名の頭文字である「M」を基点に、meetmeの姿勢と活動のあり方を象徴するシンボルを設計しました。骨格としたのは、歩みや気づきを足がかりに、葛藤や悩み、気づきやひらめき、解決を表す「・・・!」という構造です。
連続する点は、日々の活動のなかで積み重ねられる経験や葛藤、自分自身と向き合うさまを表し、最後の感嘆符は、それらを次の行動へと変えていく意思を示しています。その骨格を「M」の形へと組み込み、企業の名前と哲学が一体となるシンボルへと落とし込みました。
事業が生命や死といったセンシティブな領域に関わることから、造形は感情的、装飾的な表現に寄せず、構造的かつ図形的な手続きを踏んでいます。一定の秩序を持たせることで、企業としての冷静さと誠実さを担保しながら、その内側にある強い意志を表現しました。
ブランドカラーには、自然や社会とのつながりを想起させる、ナチュラルなオレンジ、赤、緑を採用しています。血や生命を思わせる赤、土や温度を感じさせるオレンジ、自然を象徴する緑。それぞれの色を穏やかなトーンに整えることで、事業内容を直接的に示しすぎることなく、meetmeの社会性や哲学を内包するカラーパレットとしました。
また、ロゴの骨格となった「・・・!」は、パターンや拡張アセットとしても展開。「・・・!」の配置や反復によって、名刺や資料、販促物など、さまざまなタッチポイントへ柔軟に応用できる仕組みを構築しています。
単一のロゴにブランドの役割を集約するのではなく、言葉、色、図形が相互に作用しながら、接点ごとにmeetmeらしさを生み出していく。今後の活動や事業の広がりにも対応できる、拡張性を持ったブランドの基本アセットを開発しました。
Credit
Client:meetme Co., Ltd.
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Junki Takizawa、Myu Aoki(COYOTE)
Background
背景
岩手県岩泉町を拠点に活動するmeetme株式会社による、ジビエブランドのマイクロブランディングプロジェクト。
プロジェクトは、「岩泉のジビエというものを、どのように扱い、伝えていくか」という問いから始まりました。
ジビエという言葉には、野生の力強さや土地固有の食文化が宿る一方で、食材としての品質や背景、生産者の姿勢までを丁寧に伝えなければ、その価値が十分に届きにくい側面もあります。
そこでCOYOTEでは、ブランドのネーミングを起点に、ECサイトのビジュアルデザイン、販促物、商品に同梱するハンティングレポートまでを横断して設計。大規模なブランド構築ではなく、限られた接点のなかで一貫した印象と体験をつくることを目指しました。
Concept
コンセプト
「岩泉」の「ジビエ」を、そのままブランドにする。
岩泉で獲れた野生の肉であること。その事実を過度に装飾したり、別の物語に置き換えたりするのではなく、土地と食材の関係をそのまま掲げることが、最も純度の高い伝え方だと考え、「岩泉野肉(iwaizumi-noniku)」という名称を提案。
「野肉」という言葉には、一般的な「ジビエ」よりも生々しく、野性味のある響きがあります。岩泉という土地の名と組み合わせることで、どこで生まれた、どのような食材なのかを端的に伝えながら、字面からも力強さが感じられるネーミングとしました。
ECサイトは「岩泉野肉商店」と名付け、土地の産物を扱う商店のような親しみやすさと、野生肉を扱うブランドとしての独自性が共存する世界観へと展開しています。
Design
デザイン
ブランドのコアアセットとして制作したのは、鳥獣戯画を思わせるタッチで描かれた鹿のビジュアルです。
岩泉周辺では鹿が主な獣種であることから、鹿をブランドの象徴として設定。写実的で重々しい表現や単調なシルエット・アイコンではなく、どこかユーモラスで動きのある姿にすることで、野生の力強さを残しながらも、生活者が親しみやすいビジュアルを目指しました。
この鹿はECサイトのキービジュアルだけに閉じたものではなく、販促物や店頭ツールなど、今後さまざまな接点で活用できる汎用的なデザインアセットとして設計。ロゴを新たにつくるのではなく、名称、言葉、イラストレーションを組み合わせながら、ブランドらしさを形成していきました。
また、肉の背景を伝えるための同梱物として、ハンティングレポートのフォーマットデザインも制作しました。いつ、どこで、だれが、どのように捕獲したのか。商品のトレーサビリティを大切にする姿勢を、購入者が無理なく理解できるよう、情報の構造と階層を整理しています。制作する側が更新しやすく、受け取る側も必要な情報へスムーズにアクセスできることを重視し、レポートの枚数が増えてもストレスなく内容を読み取れる、シンプルで継続性のあるフォーマットに仕上げました。
ロードサイドに設置するのぼりでは、ECサイトとは異なる環境での認知設計を行っています。「岩泉野肉」の文字を家紋のような象徴として扱いつつ、走行中の車からでも瞬間的に内容を理解できるよう、メインの言葉には、より意味が伝わりやすい「岩泉ジビエ」を採用しました。
さらに、一種類ののぼりを単独で設置するのではなく、異なる色ののぼりを連続して並べることで、ロードサイドにおける視認性と印象の定着を高める構成を提案。もう一方には、「鹿に、舌鼓。」というコピーを配置しました。
食欲を喚起しながら、一瞬だけ意味を考えたくなる言葉によって注意を引き、通り過ぎるわずかな時間のなかでも記憶に残るコミュニケーションを目指しています。
ネーミング、ECサイト、イラスト、同梱物、ロードサイドの販促物。それぞれの役割に応じて伝え方を変えながら、「岩泉の野生肉を扱うブランドである」という一本の軸で接点をつなぐことを計画したプロジェクトです。
Credit
Client:meetme Co., Ltd.|Iwaizumi-noniku-syoten
Direction :Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Junki Takizawa、Myu Aoki(COYOTE)
Background
背景
株式会社meetmeが展開するドッグジャーキーブランド「SOLOOP」のブランディングプロジェクト。
狩猟やジビエ事業のなかで生まれる肉の一部を、ワンちゃん用のジャーキーとして活用し、新たな循環へつなげていく。ただジャーキーを販売するだけではない循環の仕組みをデザインしていくプロジェクトの、コンセプト開発、ロゴ、パッケージデザインを担当しました。
ジビエを扱う事業では、捕獲した命をどのように無駄なく生かし、次の価値へとつなげていくかが重要なテーマになります。SOLOOPは、単にペット向けの商品を販売するのではなく、これまで十分に活用されてこなかった肉に新たな役割を与え、その売上の一部を動物保護団体へ還元することで、命の循環を社会のなかに実装していくmeetme社の理念をカタチにしたプロジェクトです。
その思想を軽んじず、一方で重く見せすぎず、“日常のなかで自然に手に取れるブランドとして成立させること”が、本プロジェクトの出発点となりました。
Concept
コンセプト
命を、次の命へつなぐーー
meetme社の根底にある「命の循環」という理念を軸に、生命や魂を意味するSOULと、循環や連なりを意味するLOOPを掛け合わせ、「SOLOOP」というブランド名が生まれました。
意味だけでなく、音の響きや文字としてのまとまり、ドメインとして使用した際の可読性や審美性も含め、ブランドとして長く育てていける名称のあり方を模索。社会的な背景を持ちながらも、親しみやすく、動物との暮らしのなかに自然に入り込める存在になることを目指しています。
狩猟によって得られた肉が商品となり、その購入が動物保護の活動につながっていく。ひとつの命を起点に、別の命を支える流れが生まれること。その循環そのものを、ブランドの存在意義として設計しています。
Design
デザイン
ロゴは、シンプルなロゴタイプをベースに設計しました。SOLOOPはパッケージを中心に生活者と接することが想定されるため、常に商品に寄り添うロゴが、情報やビジュアルと競合しないことを重視。さまざまなタッチポイントへ展開した際にもハレーションを起こしにくい、抑制のある造形としています。
一見すると端正でシンプルなタイプフェイスでありながら、細部にはほのかな有機性を持たせました。文字の硬さを和らげる微細なニュアンスによって、命や動物に関わるブランドとしての温度を表現しています。
また、「P」の形状には犬のシルエットを組み込みました。ペットカテゴリーのデザインコードとしてよく見られる表現ではあるものの、それを悪く捉えることはせず、ユーザーフレンドリーなビジュアルコミュニケーションをする上で入れるべき要素ーー前提条件ーーであると判断し、アイコニックさの表現として、ワンコシルエットを加えています。
1stプロダクトとなるジャーキーのパッケージは、明るくカジュアルなビジュアルで展開しました。
本商品は、売上の一部を動物保護団体へ寄付することで、命の循環を促す役割を持っています。その仕組みを広げていくためには、まずブランドを知ってもらい、商品を手に取ってもらうことが必要不可欠。
そこで、社会的な意義を前面に押し出して重たい印象を与えるのではなく、「親しみやすい」「可愛い」「試してみたい」といった琴線に触れるような入口をつくることを考えました。
一般的なドッグジャーキーに見られる、自然派や素朴さを強く打ち出したトーンとはあえて距離を置き、カジュアルでモダンなデザインを採用。軽やかな色彩とグラフィックによって商品としての視認性を高めながら、その背景にある社会的な活動や新しい価値観を暗示的に伝えています。
思想を強く語るだけではなく、手に取りやすい商品体験のなかに、その思想を自然に織り込むこと。SOLOOPのロゴとパッケージは、日常の小さな選択が命の循環へとつながっていくための、最初の接点として設計しました。
→購入はこちらから【岩泉野肉商店】
Credit
Client:meetme Co., Ltd.
Direction & Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Myu Aoki(COYOTE)
Illustration:Myu Aoki(COYOTE)