Background
背景
ブランド開発を手がける301社からの依頼によりスタートした、バー「新井建具店」のブランディングプロジェクト。オーナーの新井氏は、サントリーでバーテンダーとして経験を積んだ後に独立。店舗づくりにあたり着目したのは、自身のルーツでもある実家の建具店でした。
すでに店じまいをしていた建具店に残されていた建具や木材を店舗内装へ活用し、その歴史や記憶を新しい形で受け継ぐことを計画。オーナーの名前と家業を重ね合わせ、「新井建具店」というブランドが誕生しました。
Concept
コンセプト
ブランドの核となったのは、「建具」。建具店として受け継がれてきた記憶と、月島という土地の空気、そして高まりつつあったインバウンド需要を一つのブランドへと整理していきました。
目指したのは、日本らしさを感じさせながらも、海外のゲストにも直感的に伝わる明瞭なブランドアイデンティティ。単なる和風の演出ではなく、建具という文化的な背景をブランドの個性として昇華することで、一般的なオーセンティックバーとは異なる存在感の醸成を目指しました。

Design
デザイン
ロゴマークでは、日本の家紋を想起させるシンボリックな造形をベースに設計しました。海外からの来訪者にも視覚的に認識しやすいシンプルな構成としながら、日本文化の持つ静けさや品格を感じられるデザインを目指しています。
ロゴタイプには、筆文字を思わせるストロークを取り入れ、建具職人の手仕事や日本の伝統的な美意識を表現。シンボルマークと組み合わせることで、歴史を受け継ぎながらも現代のバーとして成立するブランドアイデンティティを構築しました。
建具という家業の記憶を、単なるコンセプトに留めることなく、空間やロゴ、ブランド全体へと展開することで、この場所にしかない物語を持つバーブランドを目指しています。

Credit
Client:Bar Arai Tateguten
Project Direction:Shogo Otani(301 INC.)
Art Direction:Yu Miyazaki(MY HEAD LLC.)
Design:Yurika Omoto(COYOTE)