YURI COFFEE

“土鍋”で淹れる一杯を、現代的な喫茶の象徴へ。|「YURI COFFEE」リブランディングプロジェクト

YURI COFFEE_キービジュアル

Background

背景

兵庫県宝塚市で創業60年を超える老舗喫茶「YURI COFFEE(百合珈琲)」のリブランディングプロジェクト。
地域で長く愛されてきた喫茶店でありながら、若い世代の来店が増えるなど、客層や利用シーンに少しずつ変化が生まれていました。そうした変化を受け、2019年にブランドの見え方を見直し、これからの百合珈琲としての佇まいを整えるためのリニューアルを行いました。
本プロジェクトでは、既存の「ゆり」をモチーフにしたロゴから一歩踏み込み、百合珈琲ならではの本質的な体験価値である「『土鍋』でコーヒーを淹れる」という個性的な手法に着目。長く地域に親しまれてきた喫茶店の魅力を、現代的なブランドアイデンティティとして再構築しました。

Concept

コンセプト

ブランドの核に据えたのは、百合珈琲ならではの「土鍋コーヒー」という体験です。
一般的な抽出器具ではなく、土鍋を用いてじっくりとコーヒーを淹れる。その少し変わった手法には、百合珈琲らしい温かさや手間、時間の豊かさが宿っています。
リブランディングでは、その独自性を単なる“特徴”として見せるのではなく、ブランドを“象徴”するアイデンティティとして表現することを提案しました。

YURI COFFEE_新ロゴ
YURI COFFEE_パッケージ

Design

デザイン

ロゴマークは、土鍋を上から見たときのコロンッとした形状から着想しました。土鍋の丸みや持ち手の形を抽象化することで、コーヒー器具でありながら記号として印象に残るシンボルを設計。百合珈琲の独自性である「土鍋で淹れるコーヒー」を、直接的すぎないかたちでブランドの中心へ据えています。
ロゴタイプでは、「O」の部分にほんのわずかなシズル感を加え、抽出されたコーヒーがたまるような表情を演出。土鍋による、浸漬式コーヒーがじっくりと抽出されていくさまを、タイポグラフィの中にさりげなく表現しています。
ブランドカラーは、純白と黒を基調に設計。百合という花が持つイメージを引き継ぎながら、老舗喫茶としての落ち着きと、現代的な印象の両立を目指しました。
このアイデンティティをもとに、豆袋、ショップカード、パッケージをはじめとした、さまざまなツールへ展開。地域の人々に長く愛されてきた土鍋コーヒーを、これからの世代にも届くブランド体験として再編集しました。

YURI COFFEE_パッケージ

Credit

Client:YURI COFFEE
Art Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Design:Yurika Omoto(COYOTE)
Coordinate:Yoshihiro Yamashita(DOCKET STORE)