TAKARAZUKA ROASTERS

小さな活動が自走できる、小さなブランドシステムづくり。|「宝塚珈琲協会」マイクロブランディング

TCR_ロゴ

Background

背景

兵庫県・宝塚市内のコーヒー事業者たちによって結成された団体「宝塚珈琲協会」のマイクロブランディングプロジェクト。
宝塚珈琲協会は、コーヒーイベントやコラボ商品の販売、淹れ方の動画公開などを通して、コーヒーをきっかけに宝塚の街を盛り上げることを目的に立ち上がった団体です。
もともと参加事業者の個別店舗のブランド支援を行っていたことから、協会立ち上げ時に相談を受け、ブランドの最小限の設計を担当しました。一方で、本活動は手弁当で始まったものであり、極めて限られた予算の中で、どこまでブランドとしての見え方を整えられるかが大きな課題でした。

Solution

ソリューション

目指したのは、運営側が自走しながら使い続けられる、最小限のブランドシステムをつくること。
地域の有志による活動では、現実問題として継続的に外部デザイナーへ依頼し続けることが難しい場合があります。そのため、初期段階で多くの制作物をつくり込むのではなく、運営側が自由に拡張・展開できる仕組みを持たせることを重視しました。
限られたアセットでもブランドイメージが不安定にならず、イベント告知や商品展開、SNS発信などへ展開しやすいこと。小さく始まった活動が、無理なく続いていくための環境のデザインを目指しました。

TCR_ロゴ
TCR_ロゴ

Design

デザイン

ブランドロゴは、コーヒーのメタファーとして、抽出液が広がるような水模様を基本エレメントに設計しました。
立ち上げ時に参加していた事業者数分のしずくを用い、それらが同心円状に集まるシンボルを構成。複数の事業者が集まり、協議しながら活動していく様子や、コーヒーを通じて地域が活気づき、花開いていくような情景を、珈琲液のイメージと重ね合わせています。
また、限られた予算と運営体制の中でもブランドイメージを保てるよう、ロゴから派生したモノグラムを中心的なブランドアセットとして設計しました。

TCR_モノグラム

多くのグラフィックルールや複雑な展開パターンを用意するのではなく、モノグラムというシンプルな要素に絞ることで、運営側が自分たちでツールを制作する際にもブランドの世界観を保ちやすい状態を目指しています。
モノグラム展開は、表現が単調になりやすいという側面もありますが、その一方で、デザイナーが不在の状況でも見え方が崩れにくく、ブランドとしての統一感を担保しやすいという利点があります。
限られた予算と運営体制の中で、品質を保ちながら自走できる環境を整えること。宝塚珈琲協会の活動が継続的に広がっていくための、実用的で小さなブランドシステムを設計しました。

TCR_展開イメージ
TCR_モノグラム

Credit

Client:TAKARAZUKA ROASTERS
Art Direction & Design:Junki Takizawa(COYOTE)