Background
背景
建築家・若林拓哉氏が主宰するウミネコアーキによる、地域文化複合施設「ARUNŌ -Yokohama Shinohara-」のブランディングプロジェクト。
舞台となったのは、新横浜駅南側の住宅街・横浜市篠原町にあった旧横浜篠原郵便局。駅からほど近く、地域住民にとって身近な場所でありながら、役目を終えた建物をリノベーションし、地域の人々が自然と集い、新しい活動が生まれる文化拠点として再生する計画です。
COYOTEでは、ブランドアイデンティティの設計をはじめ、Webサイト、パンフレットなど、ブランド体験を形成する顧客接点のデザインを担当しました。


Concept
コンセプト
ブランドコンセプトは、「未知への窓口」。
郵便局がこれまで担ってきた「人や地域をつなぐ窓口」という役割と、ウミネコアーキが掲げる「well-doing」の思想を重ね合わせ、新しい挑戦や出会いの入口となる場所を目指しました。
誰もが気軽に足を運び、まだ知らない人や文化、自分自身と出会えること。その体験そのものをブランドの価値として位置づけています。
また、建物が持つ記憶を消すのではなく、その痕跡を新しい価値へとつなぎ直すことで、この場所ならではのアイデンティティを構築しました。

Design
デザイン
ロゴタイプは、昔の郵便局の窓口に見られたアーチ状のフォルムから着想を得て設計しました。柔らかな曲線を取り入れることで、人を受け入れる「窓口」としての包容力や、新たな出会いへの入口をやさしく表現しています。
また、各地域での再現性(=拡張強度)を踏まえ、ストリートカルチャーにおけるエリア表現から着想を得た「045 + Area」というタグラインを提案。
地域への誇りや愛着を現代的なレコメンド表現へと翻訳し、篠原という土地の個性をブランドへ取り込みました。
ブランドカラーについても、郵便局として使われていた建物の記憶や用途をサンプリングし、かつての面影をほのかに感じられるーーが、少し異なるーー色彩設計を採用。過去と現在が自然につながるブランド体験を目指しています。

パンフレットでは、その世界観を編集的な視点で展開し、ブランドの思想や空気感をより深く伝える構成を設計。
Webサイトでは、初見での接点となることを意識し、やわらかなイラストをベースに、まちづくりの文脈に寄り添った親しみのあるコミュニケーションを構築しました。









Credit
Client:UMINEKO ARCHI
Direction:Junki Takizawa(COYOTE)
Art Direction & Design:Yurika Omoto(COYOTE)
Web Development:Kazuya Ohori
Photography:Eichi Tano